【小ネタ】フィルミーノの変化をタックル数インターセプト数から見てみる
少し前の記事ですが、Twitterのタイムライン上に下記記事が流れてきました。全体として非常に興味深いのですが、個人的に冒頭の「2015年夏の渡英以来、プレミアのFWでタックルとインターセプトの合計数が最も多いという守備の貢献度を示すスタッツ」という一文が気になってしまい、記事から1年経った現在ではどうなっているのか調べて見ようと思った次第です。
使用するデータ
今回も毎度の如くWhoscored.comもデータを使わせて頂きます。このサイトには各選手のスタッツをフィルター出来るのですが、今回は下記の条件でフィルターしたもので1試合あたり平均の「Tackles(タックル数)」と「Interceptions(インターセプト数)」のデータを使っています。
先に紹介したfootballistaの文中に「FWで」という制限があったので、Positionの項目は「FW」「ALM」「ARM」の3つ。Appearances(出場試合数)は、今シーズンのみまだ途中なので10試合以上出場している選手、それ以外はシーズン通して15試合以上出場した選手を対象にしています。データの期間は比較のため3年分を使っていきます。
フィルミーノの変化
さて、それでは早速見てみましょう。縦軸をインターセプト数、横軸をタックル成功数に、以前も紹介した散布図の形で可視化してみます。
16/17シーズン
この時フィルミーノは加入2シーズン目。タックル成功数、インターセプト数共に高く、プレミアのFWの中でもかなり上位に位置しています。
17/18シーズン
この年は少しインターセプト数が落ちたものの、タックル成功数は増加しており、やはりプレミアFWの中でのトップを維持しています。
18/19シーズン
最後にこれが今シーズンのフィルミーノ。タックル数、インターセプト数共に大幅に下がっています。各クラブに対策されてプレスが聞きにくくなっているのか、戦術面の変更で役割が変わったのか、はたまた純粋にボールを奪えなくなっているのか。試合を観ている感じだと最後のはないと思っているのですが、ここら辺の原因について分かる方はいらっしゃいますかね?
上位3チーム(リヴァプール、シティ、トッテナム)で見てみる
ついでなのでフィルミーノだけでなく、今のプレミア上位3チームのFWのポジションも見てみましょう。リヴァプール 、シティ、トッテナムはそれぞれアグレッシブに前線からプレッシングを行う印象がありますが、どんな感じになっているのでしょうか。
16/17シーズン
17/18シーズン
18/19シーズン
こうして見るとマネの守備意識(or守備技術)が年々上がっているのが見て取れます。フィルミーノのスタッツの下がっていたのは、こことも関係があるのかも知れません。
戦術や分析に関して、こういう見方もあるよ、こうして見た方がいいよ、などご意見等ありましたら、コメントで教えていただけると幸いです。ぜひよろしくお願いいたします!